カボチャ以外もあるの?ハロウィンと関わり深い食べ物

HALLO WEEN

ハロウィンと関りが深い食べ物をご存知ですか?

誰もが真っ先に思い浮かぶのは、カボチャなのでは。

でも、カボチャだけではありません。ほかにも関わりのある食べ物があるのです。

どんな食べ物でしょう?

 

・童話にもよく出るリンゴ

リンゴはヨーロッパの秋冬に欠かせないフルーツといえます。

ですから、ハロウィンパーティーのさまざまなシーンで登場します。

童話や小説などでご存知の方も多いと思われますが、ハロウィンの定番ゲームといえば、アップル・ボビング

たらいに水を張り、リンゴを浮かべます。そのリンゴを口だけを使って取り出すというルールなのです。

また、アップル・ボビングよりもずっと危険を伴う、スナップアップルというゲームもあります。

吊り下げられた角材棒の片方にリンゴ、もう片方には着火されたロウソクが。

そして角材棒を回し、熱いロウを避けながら、口を使ってリンゴだけを取るというもの。

他にもリンゴを使った占いがあるなど、ハロウィンとリンゴの関係は古くから続いているといえるでしょう。

 

 

・種類豊富なナッツ

秋頃に豊富に収穫されるナッツ類も、ハロウィンを創り出したヨーロッパの先住民・ケルト人と深い関わりがある食物。

暖炉の中にクルミやヘーゼルナッツなどを投げ込んで、恋人との今後を占うバーニング・ナッツをご存じでしょうか?

海外ドラマや映画などで見かけることもあるので、日本でも認知されている遊びと思われます。

ナッツを暖炉の中に投げ込んだ本人の寿命まで占うこともあるようです。

ハロウィンの夜、または就寝前にヘーゼルナッツ、ナツメグ、クルミにバターと砂糖を混ぜ合わせて小さく丸めたものを食べると、運勢を告げる夢が見られるといわれています。

現在でもナッツ類はハロウィンのゲームに使われています。

宝探しのように隠されたナッツ類をみんなで探すのです。そして見つけた人には賞品をプレゼント。

それもまた、楽しそうな遊びですね!

 

 

・栄養満点!キャベツ

占いには、キャベツやケールを使ったものもあります。

キャベツはヨーロッパで冬に不可欠な野菜。

海岸沿いの風が強く吹くエリアでも育ち、他の野菜類がなくなる冬場でもキャベツだけは市場に並んでいます。人々の暮らしに必要とされる野菜なのです。

ケールはキャベツよりもさらに栄養価が高く、日本では青汁の原料として認知されています。キャベツのご先祖的な野菜ともいえるでしょう。

18~19世紀頃のスコットランドでは、ハロウィンになると大勢でケール畑へ出かけて、茎を引っこ抜いて占いをしたといいます。

アイルランドの場合は、用いられているのはケールではなくキャベツ。畑に入るときには目隠しをして後ろ向きでなくてはいけないとか、異なる点があります。

ポイントは茎の形。茎がの大きさ、まっすぐ伸びているか、、茎が甘いか酸っぱいかなどから判断して、将来の伴侶の性格を占ったといいます。

 

 

・押し麦

ハロウィンとアイルランドは深いつながりがあります。

古代ローマ帝国の支配を免れていたアイルランド

多文化の影響を受けなかったため、昔ながらのケルト文化が残り、不思議なエピソードや数々の妖精伝説が語り継がれてきました。

特にアイルランドの北方では、「ハロウィンの夜に子供を一人で出かけさせると妖精にさらわれる」と信じられていたとのこと。

20世紀の初頭までというから驚きですね。

妖精退治に有効と言われていたのが、押し麦。魔除け的役割を果たしたといいます。

大麦の外皮をむいて、蒸気で加熱して押しつぶし、平たくしたものが押し麦。

日本と同じように、アイルランドでは押し麦のおかゆは珍しくない食べ物です。

特別な日や記念日などでは、木の実、肉、野菜などを入れて食べられています。

ハロウィンの夜に塩を押し麦に混ぜ合わせ、子供の髪にすり込むとのこと。

この方法で、子供を妖精から守ることができると信じられていたのです。

今は日本でも押し麦を食べることも多く、ご飯に混ぜて炊くと雑穀米のような食感を楽しめ、栄養価もあるので体にいいと言われています。

 

 

・卵の殻で正体を暴く

押し麦の他の妖精対策としては、卵の殻も効果的です。

赤ちゃんを盗みに来た妖精たちは、自分たちの子供とすり替えることがあるといいます。

すると、どちらが本物か判別できない状態に。

そのようなときに卵の殻が使われます。

赤ちゃんの目の前で卵の殻を茹でると、その赤ちゃんが妖精たちの子供であれば、絶叫と共に正体をさらけ出すといいます。

卵の殻にこのような効果があると信じられていたのです。とっても意外ではないですか。

 

 

いかがでしたか?

以上の5つは、当時のヨーロッパ人にとって入手しやすい、慣れ親しんでいる身近な食べ物ばかり。

ハロウィンといえばカボチャと言われるようになったのはアメリカに渡ってからのことなのです。

古くからヨーロッパにもカボチャはありましたが、アイルランドでは食べる習慣はなかったのです。

現代のようなカボチャはまさに新大陸のものなのです。

ヨーロッパ起源の伝統とアメリカ的な娯楽性が混じり合ったのが、昨今のハロウィン。ちょっと不思議で楽しいお祭りですね。

 

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