ゴミで見直そう!渋谷ハロウィンマナー
街中がハロウィンで盛り上がりを見せる渋谷。大勢で楽しむのはいいのですが、マナーの面で問題があります。
ゴミを散らかし、街を汚す人たちが後を絶たないのです。
そのようなマナーの悪さが指摘され問題となっているので、去年までの渋谷ハロウィンの様子を考察し、今後のあるべき姿を探っていきます。
・何で渋谷ハロウィンはゴミで溢れかえるのか
年に一度の待望のハロウィンとあって、都内だけではなく関東近郊からも渋谷に訪れます。
仮装をして練り歩き、路上で飲食をする若者を中心とした人たちの数は、一説では延べ100万人以上とか。
それだけの大人数が、渋谷ハチ公やセンター街を中心に集まるのですから、ゴミが出ないわけはありません。
ゴミ箱の設置数が少ないのも、ポイ捨てする原因のひとつではあります。
とはいえ、誰もが捨てるわけではありません。飲酒で気分が大きくなった人たちがポイ捨てする傾向が強いようです。
捨てられた大量のゴミが渋谷の街に溢れると、それを見た人たちが抵抗なく次々にポイ捨てするという悪循環が……。
このような群集心理によって、ゴミは増え続けるのです。
・缶やビンにペットボトル
捨てられるゴミの中で、やっかいなのが燃えないゴミ。
缶、ビン、ペットボトルの無造作な放置は、清掃の手間となるだけではなく、通行人のケガに結びつく危険性も。
ポイ捨てするのではなく、持ち帰るようにしましょう。
缶
捨てられた缶で、もっとも多かったのが缶チューハイ。
渋谷には女性や若年層が多く集まるので、ビールよりは飲みやすい缶チューハイが選ばれるようです。
最近はアルコール度数が高い缶チューハイが大人気。数多くの缶が捨てられていました。
そしてビール、コーヒーと続きます。
飲みかけの缶や、未開封の状態で捨てられていることも少なくありません。放置された缶から中身がこぼれて、ひどく汚れたエリアもありました。
ビン
缶と比較すると量は少ないのですが、転がりやすいビンはとても危険。
スミノフシリーズ、コロナといったビンビールが、無造作に捨てられていました。エリアによっては、ワインのボトルが割れたままで放置されていたケースも。
怪我人が出る可能性があるので、空きビンのポイ捨てはやめましょう。
缶と同じく、ビンの中身がこぼれていた光景が多く見られました。
ペットボトル
お茶、水、ジュースなどのペットボトルも、たくさん捨てられていました。
ハロウィン当日に渋谷に集まる人の多くは飲酒を好むので、放置量は缶やビンよりは少なめ。
ハロウィン終了後の早朝には、踏まれまくったペットボトルがたくさん捨てられていました。
・燃えるゴミ類
包装袋やテイクアウト商品などは可燃性かつ危険も少ないのですが、だからといってポイ捨ては厳禁。
街を汚す大きな要因となっています。
包装袋
百貨店、コンビニ、商店街などでもらうビニール袋やお菓子の袋もよく捨てられています。
食べ物や飲み物を買ってから、路上で飲み食いをしてからポイ捨て。そして場を後にするという流れでしょうか。
ゴミ集めの途中で断念して、路上に放置されたと思われるゴミ袋もありました。
何が入っているのか判別できない不透明度が強いゴミ袋も。
ゴミ集積所前では、すべてを開封してから、分別確認をしないといけないのです。
デザイン性よりは実用性を重視したゴミ袋があると便利ですね。
テイクアウト商品
ハロウィン当日はファーストフード店が混雑するので、ムードを満喫できるストリートでテイクアウトした商品を飲み食いしていたようです。
コンビニやファーストフード店の周辺で、ハンバーガー・ケバブ・ドーナツなどの包装や、コーヒーのプラスチックカップが散乱していました。
・タバコやハロウィン衣装
そもそもタバコのポイ捨てはダメ。ハロウィンとは関係ありません。
衣装を捨てるなんてもってのほか。着て帰ればいいだけのこと。もっとも簡単に取り組めるはずです。
タバコ
体積は小さいけど総数量は多く、捨てられている範囲が広いのがタバコの特徴。
最近の傾向として、加熱式タバコのパッケージが捨てられていることが挙げられます。
喫煙する人たちは引き寄せ合う傾向があるようで、吸い殻が集中してポイ捨てされるエリアが存在しています。
目立ちにくいところ、例えばセンター街にある排水溝は吸い殻だらけ。灰皿のようにポイ捨てされているのが現状です。
ハロウィン衣装
終電間際、または始発電車が動き出す時間帯になると、路上には捨てられたハロウィン衣装が目立ちます。
堕天使の翼、猫耳、手錠、ドラキュラマントといった被り物など、実にさまざま。
できればマネキン人形の首や不気味な物は捨てないでもらいたいものです。
見つけた人が驚いてしまいますから。
・渋谷ハロウィンに対して様々な取り組み
ゴミで溢れた渋谷の清掃活動に乗り出しているタレントが数人います。なかでも熱心に知り組んでいるのは、キングコング西野氏。
2015年には、西野氏はゴーストバスターズの集団を結成。『渋谷の街を汚すゴースト(オバケ)を退治する』ことを目指して、ゴミ掃除をすることに。
ところが、ゴーストバスターズが作業を開始する頃には、渋谷からかなりの量のゴミがなくなっていたのです。
西野氏のことが嫌いなアンチたちが作業を妨害するために、早いうちからゴミ掃除をしたといいます。
「めっちゃ、最高ですやん!!」
西野氏にとって、嬉しい誤算でした。
渋谷ハロウィンのゴミ問題に関しては、さまざまな企業もアクションを起こしています。
大手アダルトコンテンツ流通業者のソフトオンデマンドは、ゴミを捨てるたびにセクシー女優が喋りかけるゴミ箱を設置。
円山町周辺のみの設置だったので、大きく注目されることはありませんでしたが、ユニークかつ素晴らしい発想だとネットでは評判でした。
一部からは、青少年の教育に悪影響を及ぼすのではとの声もありましたが、大切なのはゴミ問題に対する取り組む姿勢。
このような試行錯誤はいずれ成果となって表れることでしょう。
いかがでしたか?
ハロウィン当日、渋谷にはさまざまな種類のゴミがポイ捨てされていること、ゴミ清掃にどれほどの労力が必要とされるかを少しでも感じてくれる方がいると嬉しいです。
渋谷に集う人たち、ひとりひとりがゴミを出さないように意識して、今年のハロウィンはクリーンに楽しめるイベントにしましょう!!
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